昨年はスルガ銀行のシェアハウス問題などで、「家賃のサブリース契約」というスキームを一躍多くの人が知るところとなりました。
不動産投資に限らず、投資初心者の中には往々にして「すぐに儲けたい」「一気に儲けたい」「楽に儲けたい」と考える人が多く、そういう人は悪意を持った輩に付け入るスキを与えてしまいがちです。
そのワナの一つに「サブリース契約」という落とし穴があります。
もちろん、まともに(真面目に)サブリース契約を運用している業者さんもいると思いますが、中にはあまり評判の良くない業者もいるわけです。
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「見た目の安全、安心」にだまされて、「本当の安全・安心とは何か?」に気づかないようではうまくありません。
人は性善説に則った発想をすると、つい「しっかりした会社だから・・・みんなやっていることだから・・・そこまで酷いことにはならないだろう・・・」と甘く考えがちです。
リスクを可能な限り低く抑えて安全に投資をしたい・・・という初心者投資家心理は十分に理解できます。
ところが、その心理に付け込んでいるのが、悪意のある業者の「サブリース契約/家賃保証」である・・・と留意することが必要です。
ここで抑えられるリスクとは、「入居者が入らず家賃収入を得られない=ローンが返済できなくなる」というリスクです。
数ヶ月や2~3年程度のものであれば、悪意のある業者であっても対抗することは容易かもしれません。
でも、ローンの返済が数十年となれば、その間にどういった環境の変化や事情の変化が起きるかなど、誰にもわかりません。
そこをどうとらえるか?・・・です。
「家賃保証がある=将来の安全・安心ではない」と理解しておくことは重要です(将来において破棄される恐れもあるので)。
「安全な投資」というのは「自分が投資の内容を理解してコントロールできる状態にあること」だと思います。
不動産投資において、最初は(初心者は)規模の小さい物件を買う事で自分のお金の持ち出しリスクを減らしつつ、まずは高稼働させるノウハウを学ぶことが大事です。
しっかり学び、自分で経験して事業の中身を自分なりに消化してから、徐々に物件数や投資額を増やしていく流れのほうがベターだと思います。