日本は低金利時代になって久しいですが、この低金利がいつまで続くのかは誰にもわかりません。
私はまだ低金利の時代は続くと思っていますが、そうは言っても必ずどこかで金利が上がる日が来ます。
願わくばその日が30年以上後であってもらいたいものですが・・・。
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そもそも利上げの目的とは何か?
一言でいうなら、物価の急上昇を抑えることです。
たとえば景気が良くなると、人は物を欲しがり購買意欲が旺盛になるので物価が上昇します。
供給よりも需要のほうが多くなるわけです。
この変化が急激すぎると経済の混乱を招きかねないので、中央銀行は金利を上げたり市場に流通するお金の量を減らして皆がお金を使いづらいようにします=物価上昇を防ごうとします(金利を下げるときはこれと逆の意味合いがあるとき)。
また、利上げによる影響としては、一般論ですが次のようなことが考えられます。
1.株価が下がる
2.国債価格が下がる
3.円高になる
面白いのは「影響(結果)として市場に表れるはずのこうした変動が金利の利上げ(原因)よりも先に表れてしまうことも現実ではあり得る」・・・ということです。
情報が洩れている・・・などいろんな憶測が飛び交うのが金融市場の摩訶不思議な世界の特徴です。
市場をウォッチする意義は、こうしたことを全体でバランスよく見極めて自分にとって不利益となるリスクをいかに減らすか・・・ということにあります。
低金利は投資に妙味大ですが、いつか歯車が逆回転するときが来ることを心の隅っこに置いておくことも大切ですね。