韓国ロッテグループの李仁源(イ・インウォン)副会長(69)が8月26日に自殺したというニュースが過日ありました。
ロッテグループは巨額の裏金や脱税疑惑で捜査を受けていて、大企業といえども綻(ほころ)びが生じると、脆(もろ)いと言うか所詮企業は「人の操るもの/人がすべて」といった感じがします。
今年1月のニュースでは韓国の若年層の就職難を取り上げていたことを思い出しました。
韓国では、大学を卒業した後何年にもわたって就職活動を続けている若者がたくさんいる・・・といったニュースです。
彼らは経済的に困窮し、「恋愛」「結婚」「出産」「マイホーム」「人間関係」「夢」「就職」の7つを半ばあきらめざるを得ない「七放世代」と呼ばれていて、背景には中小企業と大企業の収入格差がある・・・というものです。
生涯賃金では2倍以上の収入格差があるので多くの若者は大企業の就職に殺到する・・・でも大企業の門戸は狭いので結果的に多くの就職浪人を生んでしまっている・・・と言われています。
大学卒業後の最初のキャリアに大企業を選ぶのは韓国の大学生にとっては当たり前・・・だそうです。
そういえば、かつての日本でも似たようなことがあったと思います。
いわゆる「安定志向」「大企業志向」です。
時代はそういう時期を経て、今ではその傾向が弱まってきています。
それが良いかどうかは個人の主観によりますが、大切なのは単に「給料という名の収入」を求めて就職する(働く)のか、それとももっと違う意義を見出して就職するのか?というところにあると思います。
若い人ほど目先のことに目が行きやすく遠い未来まで意識を向けられません。
だからこそ余計に若い人ほど遠い未来へ目を向けて生きる習慣を身につけてもらいたいものです。
来春の就職に向けた活動をずっとしているのに、なかなか思ったように内定を得られていない学生もいると思います。
あまり焦らないで、まだ時間はある!と自分の未来を信じることが大切だと思います。
時には「なるようにしかならない」と割り切ることも大切で、いずれにしても自分の信じる道を進む勇気が重要だと思います。