将来大金持ちになりたいという人はいますが、小金持ちになりたい/小金持ちで構わない・・・という人は少ないかもしれません。
でも、小金持ちであってもそれで日々の暮らしがまかなえて人生に苦労・負荷が無ければそれで十分のような気がします。
ちなみに「小金持ち」という言葉を最初に使ったのは邱永漢(きゅう えいかん)さんだそうです。
若い人は知らないと思いますが、昔は「お金」のことに詳しい一人者の一人としてマスコミ等によく登場していた人です(もう亡くなられましたが)。
邱さんは、他人から「どうしたらお金が貯まりますか?」と聞かれたときに「お金を使わなければ自然とお金は貯まりますよ」と答えることにしていたそうです。
確かにそのとおりです。
お金は収入が多いから貯まるとは限らず、言えるのは「入ってきたお金よりも少なく使うから貯まる」・・・です。
そんな邱さんのサラリーマンへのお勧めは給料天引きで貯金することだったとか(特に意志の弱い人には)。
今でも十分通用するやり方です。
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サラリーマンでい続けるのも一つの道ですし、途中で独立するのも一つの道です。
邱さんは、20代は自分に投資する時代で、30代はそれを活用する時代と定義しました。
若い時から、自分は将来どうするのか?そのために何が必要なのか?その必要なもののために時間をどう使うのか?などを考えて実行していく姿勢が大切だと言っています。
もちろん、ただひたすら一生懸命働いて自分を成長させることも一つの生き方です。
朝早く起きて早くから仕事に打ち込めば、自分の能力を高めることができるし、まわりまわって給料も増えていくと思われます。
先が見越せない/将来の目標が定まらない・・・といったときは、まずは自分にできることは何でもやってみるのが一番良いと思います。
その中から一つでも二つでも継続していくことができれば、自然と成果は出てきますし、相乗効果もあって飛躍的に伸びる・うまくいくこともあるかもしれません。
また、サラリーマンならお金だけではなく仕事の経験や人間関係も一つの財産になり得ると邱さんは言います。
いつでも助けてもらえるような人脈があるとないとでは大違いですから、仕事を通して築ける人脈をその後も長く人脈足り得るように維持することも大切です。
最後に邱さんは「お金は使って初めてお金になる」と表現しています。
つまり、いくらお金を貯めても使わなければただの紙屑だということです。
これもまたそのとおりで、お金は使うためにあるものですし、使わなければただの精神安定剤みたいなものです。
お金を貯め込んで終わり・・・にせず、ときにはパーッ!と使うくらいの豪快さも持ち合わせているくらいでちょうど良いと思います。