たとえば、ここにA・B2つの箱があるとします。
共に白玉(ハズレ)に混じって赤玉(アタリ)が入っているとして、アタリを引くためにどちらの箱を選びますか?
A・・・白玉9個+赤玉1個=計10個
B・・・白玉93個+赤玉7個=計100個
・・・という質問(実験)があります。
これはアメリカのマサチューセッツ大学で行なわれた実験らしいのですが、結果はAを選んだ人18%、Bを選んだ人82%だったそうです。
確率で考えるとこうなります。
A・・・アタリを引く確率は1/10(10%)
B・・・アタリを引く確率は7/100(7%)
したがって、Aのほうが高い確率と言えます。
人って不思議ですね。
単純に1個(A)よりも7個(B)のほうに目が向いてしまうのだと思います。
深く考えずに、表面的なこと(この場合はアタリが7個のほうが1個より多いということ)にしか目がいかないのでしょうね。
言えるのは「ギャンブル(賭け)の確率を考えるときは、分子だけではなく分母をしっかりとらえることが大事」・・・ということです。
そう言えば、年末ジャンボの時期です。
宝くじで「○等賞が100本増えました!」と謳っていても、その背景で全体のくじとしてはどれくらい増えているのか???・・・をきちんと把握しておくことが大切です。
分子だけに惑わされてはいけないですね。
分子・・・目先・短期目線ととらえ、
分母・・・将来・長期目線という感覚でとらえる
ことが大切だと思います。