「お金が欲しい」という人の表面的な欲求というのは、「お金を使いたい」ということにありますから、それはすなわち「お金を手放したい」ということにあります。
「お金を手に入れたい」のは「お金を手放したいから」・・・という何とも面白い概念です。
「お金を手放す」ために「お金を手に入れたい」と願う・・・という一種の矛盾めいた概念がここにあります。
まあ、実際は、人は「お金そのもの」が欲しいのではなく、「お金」を得て何か「物」を買ったり「サービス」を受けたりすることをしたいわけで、根底には「お金を使って何かを得られることで喜びを感じたい」ということがあると思います。
お金を手に入れて、お金を手放したい・・・と言うとちょっとした矛盾があるように思えますが、実際は矛盾ではなく、したがって言えるのはやはり「お金は交換のための道具」であり、「何かを手にれるための一種の触媒のようなもの」・・・ということです。
ただ、表面的にとらえれば「お金を手放すためにお金を手に入れたい」というのは何とも面白いことだと思います。
「お金を手放す」ことに焦点を当てすぎると、お金は入ってくるよりも「出ていってしまう」ようになりますから、要注意です。
言わば、「思考は現実化する」・・・。
順番と言葉の選び方が大事です。
「お金を得る/稼ぐ」を先に実現して、そのうえで「お金を手放す/使う」を考えることが大切だと思います。
一歩進んで、「お金を手放す」ためではなくて「お金を増やすためにお金を手に入れたい」と考えるのは良い発想だと思います。