いつもいつも「高利回りをうたった詐欺話」の被害に遭った人のニュースが報道されます。
そうした報道を見聞きするたびに「なぜ?どうしてそんな話に引っかかるんだろう?」と不思議でたまりませんが、背景にあるのはお金の教養不足ということかもしれません。
今の世の中は銀行預金の利息が0.001%程度の時代ですから、その何十万倍もある高利回りをうたう商品は怪しい・・・と思うことが大事です。
お金に関して自分だけが大きく儲かるなどといったうまい話なんて無い!と思ったほうが正解ですし、それ以上に「自分にそんなお得な話がまわってくることはない」と思っておいたほうが当たりだと思います。
お金を儲けるためにはリスクを背負う必要があります。
損をするのがイヤならそれに見合ったコストを支払うことが必要です。
これは至極当たり前のことだと思いますし、その当たり前のことを忘れてはいけないと思います。
リターンとリスクを比較し天秤にかける・・・ハイリターンならハイリスクですし、ローリスクならローリターン・・・です。
ローリスク・ハイリターンという虫のいい話は怪しい・・・と疑ってかかる姿勢が大切です。
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昔、口の悪いことで知られるベテランの金融ジャーナリストがこう言っていました。
「金融の専門家などと言えばカッコよさそうに聞こえるが、あいつらが儲ける手段はいつも同じで3つしかない。
1.お上をだますか(=法律を破る)、
2.税務署をだますか(=税法に背く)
3.お客をだますか(=信義を破る)
これら3つのどれかか、もしくはその組み合わせだ」・・・と。
ちょっと乱暴な言い方ですが、当たらずとも遠からずだと思います。
「虎穴に入らずんば虎児を得ず」ですし、もし「虎穴に入りたくない(≒リスクをとりたくない)」というのであれば、「君子危うきに近寄らず(=リターンを求めない)」という潔さが大切なのかもしれません。
いずれにしてもお金の教養のある人であれば必ず実践している「高利回りをうたう商品は怪しいと思う姿勢」は大切だと思います。