通称「バブル景気」というのは、1986年(昭和61年)12月から1991年(平成3年)2月までの51か月間とされています。
あのころは何がすごかったかと言えば、1日経てば経つほどに不動産や株価が上昇して値上がりしていった・・・ということです。
しかもそれが常態化していたので、どんな人でも1日でも早く手に入れることが財を成すコツだ!・・・と思っていました。
欣喜雀躍(きんきじゃくやく)、狂喜乱舞だったわけです。
そして、そのバブル景気というのは、都心からあっという間に郊外・地方都市へ広がりを見せ(←カネ余りだったため)、とどまることなく日本列島を駆け抜けていき、ついにはアメリカなど海外にもその勢力を及ぼすに至り・・・ でも結局最後は弾(はじ)けて終わりました。
株で言えば、大型株から小型株へそして再び大型株へと循環し、不動産で言えば大規模物件から中小規模物件へ、事業用物件からレジデンス(居住用)へと投機対象が循環していきました。
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昨年来よりアベノミクスの影響で好景気気味の報道が多くされるようになってきましたが、デフレ経済と言うのはそう簡単には覆らないものだと思っています。
つまり、ひとたびデフレの世の中になったからには、たとえ一時的にインフレ傾向が見られてもその傾向が長続きすると安易に信じてはいけない・・・ということです。
目先的には2020年に東京オリンピックを控えて経済が活性化しておかしくないですから、今はこの流れに身を任せる・・・で構わないと思います。
投資資金が都心部に集中する環境にありますし、また国策として外国人観光客の誘致に力を入れていますから外国人観光客に人気のある地域では、テナント需要などがますます高まると思います。
円安がさらに進行すれば、さらに海外からの資金流入が進むかもしれません。
日本の不動産バブルが再び起きるのか?
それは誰にも正確なところはわかりません。
ただバブルが起きる可能性は常にある・・・とは言えると思います。
それはある意味では 「チャンス」です。
チャンスが目の前にハッキリと現れてから物事を考えるのではなくて、あらかじめ自分の頭でいろんなことを考えておいて、その選択肢の分かれ道の現象が現れたときに慌てないで道を選択できるようにしておくことが大事です。
未萌(みぼう)に見る・・・ということです。
人間は考えて行動できる動物ですし、自分の読みに沿って行動することを原則としていますから、常に自分の頭で考えるということが大切ですね。