一人っきりの会社では、すべての業務を一人で行なう必要がありますが、費用をかければ自分が行うのはあくまでも経営業務だけで、その他はすべて外部にアウトソーシングする・・・という選択肢もあります。
複数の人が勤務する企業でも、社長が行なうべきは経営業務であって、その他の業務は社員に任せるか外注するのが原則です。
社長が経理の帳簿をつけても会社は1円も儲からないし、その時間を他に使って利益を生み出すようにすることが大事です。
ただし、すぐには利益にならないけども人材の採用に関しては社長は関与して目を光らせておくことが重要だと思います。
最終面接には加わるとか、採用内定者の履歴書は全て目を通すなどして、自分の経営する会社の社員となる人をまったく知らずに放置しておくことがないようにする姿勢が大事です。
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社長の給料を仮に月収100万円と仮定します。
1か月にキチンと休みもとってまあ20日の労働日数で、1日当たり10時間と仮定すると、100万円÷20日÷10時間=5000円(時給換算)となります。
この例で言えば、社長は時給5000円以下の仕事を極力避けて、時給5000円超に相当する仕事・・・もっと言うと1日当たり5万円超に相当するような仕事に就くことが必要と言えます。
ただ、正確に言うとそれ以外にも社長に要している費用がありますから、1時間5000円程度の仕事では本当は割が合いません。
その3倍くらいの質の仕事をすることが大切でしょうね。
社長が行なうべきは広く言うと経営業務です。
経営業務の中には、役割の明確化と分散も含まれます。
社長は経営者として社内業務のすべてに理解を示しておくことは必要ですが、精通している必要はありません。
自分が精通していてもいなくても、必要に応じて他者へ割り振り、業務を分業してその仕事ができる人に然るべき単価(賃金・報酬)でやってもらうことも立派な経営判断です。
本来、社長に時給換算の計算は当てはまりませんが、いろんな角度から鑑みたうえで経営執行を行うことは大切だと思います。