人治→法治→徳治(正直者が損する世界にしない)

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送迎バスで園児がバス内に置き去りにされ暑さのために脱水症状となり死亡した・・・という事故が昨年ニュースになりました。

その後、同じような事故を防ぐために「バスに何らかの安全装置をつける」などといったことが考案され、一部義務付けもされたようです。

最近では回転すしチェーンでの不道徳・不衛生な行為が発覚・拡散されたことでこれを防止する動きも話題になっています。

6700万円の損害賠償請求の行方も注目されています。

これらは仕方のない流れだと思いますが、一部の悪人の行動によって多数の人の行動が規制され、「正直者が損をする」ような事態にはなってほしくないものです。

会社内でも似たような事例はよく起きます。

誰も想定していなかったようなことが起き(←たいていの場合は性善説を打ち破るような悪人の行為)、それを引き起こしたのはわずか1〜2名だったかもしれないが、たった1人でもそうした輩が存在することが明るみになった以上は全社一律で何らかの負担を全員に義務付ける・・・といったものです。

長年何も問題が起きなかったのは確かに性善説に基づく甘い部分もあったかもしれませんが、でも、これまでキチンと真面目に誠実にやってきた人や組織が大迷惑を被るのはときに本末転倒な話になりかねません。

藪をつついて蛇が出てきた・・・ということもありそうです。

事務フローが増えて多くの人に負担が増します。

その事務フローのために意識が割かれ、かえって別のミスを誘発することになったら、もはや何をかいわんや・・・です。

会社内で何らかのミスが起きたとき、それが果たして人的要因によるものなのか、それとも設備要因によるのか、あるいは仕組み要因によるのか・・・などを見極め、事後の対策を打つ必要はあります。

「ある個人」の要因であれば、本人への注意喚起や教育訓練で済みます。

それをいちいち全社に渡る設備変更に代えて実施するのでは経費増となり必ずしも得策にはなり得ません。

これまで十分機能してきたマニュアルを改定すれば良いだけの場合もあると思います。

設備変更・仕組み変更に踏み切る前に本当にやるべきことは6S(整理・整頓・清掃・清潔・躾・作法)の徹底かもしれません。

そうした凡事徹底を図ることで解決できることも多いような気がします。

何が本当の対策につながるのか?

政治でも、ここが分かっていないと、むやみやたらに法律が増えて「世の中規制だらけ・・・の二流国家化」が始まります。

同じく、ここが分かる経営者でないと、「規則やマニュアルが増え続ける二流企業化」が止まらなくなります。

かつて松下幸之助翁は「徳治国家」を目指すべきだ・・・と諭しました。

徳治国家とは法治国家の上位概念です。

法治国家ですらない「独裁国家/人治国家」は論外ですが、法治国家のさらに上を目指してむしろ法律を減らすにはどうすればよいか?・・・を考えるくらいが良いと思います。

徳治国家になるためには「法律が増え続ける国家は二流だ」という認識と「法律が減る国家のほうが一流だ」という認識を広く権力者と民が持つことが重要です。

同じく徳治企業になるには「規則が増え続ける企業は二流、規則が減る企業が一流」・・・といった認識を経営陣が持つことが必要です。

なかなかに難しいことかもしれませんし、性善説ばかりを説いているわけにもいかないかもしれませんが、そうしたことを少しでも頭のどこかに置いておくことも大切だと思います。

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