サラリーマンは、「自分の給料は安い/少ない」と嘆きます。
でも、本当にそうなのか?・・・と客観的に検討し直してみる姿勢が大事だと思います。
残念なことに、いったん自分を悲劇の主人公に仕立ててしまうと、人は自分を客観的に俯瞰できなくなる傾向があります。
「悲劇の主人公」という立場を前提にして、主観的にしか自分を捉えられなくなる人が多いので要注意です。
給料の件にしても、「安い/少ない」というのはあくまでもその人の主観であって、実は他者から見ればそうではない・・・ということはよくある話です。
客観的に俯瞰するには、データで把握することがコツです。
自分の感覚だけで「(何となく)給料が安い!」と言っているだけだと、その人がサラリーマンからビジネスマンに転じるのは難しく、ずっと雇われサラリーマンのままの可能性大です。
・・・・・・・・・
まあ、30歳くらいまでの人ならほぼすべての人が「あーあ、安すぎてやってられないよな」とぼやいてしまう時期が必ずあります。
なぜなら、日本は未だに「年功序列式の給与体系+定年までの雇用」をある程度は前提とした給与体系になっていることが多いからです。
(実際の年功序列がなくなっても、給与体系は従前のままそれを色濃く残しているという意味)
でも、それに甘んじているだけでは人生が大きく好転することはなく、人生を好転させていくなら自分自身の意識を変革させることが必要です。
仮に会社で不当に安くこき使われている・・・と思っても、いったん冷静になって相対位置を確認すれば「あれっ?オレの給料ってそんなに低くないかも?」と気づけるかもしれません。
・・・というか、気づくことが大事です。
ごく一部の人を除いて、多くのサラリーマンは実際には相応以上の給料を得ているものです。
いろいろな比較検討の結果、「やっぱり自分の給料はメチャクチャ安い!」と結論付けができるなら、サッサと転職して他の会社で高額な給料をもらうことに挑戦してみると良いと思います。
あるいは、自分で起業して独立するのも良いと思います。
客観的なデータ/明らかな数字などを元に自分を分析することは大事です。
何となくの感情論/思いつきでの判断はケガの元です。
自分の給料は本当に「安い」のか?・・・と改めて自問自答するためのデータを集めることも、その人の組織人としての能力の一つですし、そのうえでシミュレーションをして判断してみると自分についてもっとよく知ることができると思います。