銀行は間接投資(融資)から直接投資(出資)に舵取りを変えたのか?

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投資というのは、

1.お金を出して

2.それで得た対象物を手放さず

3.そこから得られる派生益を享受する

手法です。

たとえば、「お金を貸す」というのも投資の一つです。

間接投資と呼べます。

得られる派生益は「利息(利子)」です。

「株主になる」というのも投資の一つです。

これは直接投資と呼べ、得られる派生益は「配当金」です。

・・・・・・・・・・・・

「銀行預金」という言葉がありますが、実態は、一般の人が銀行に貸したお金を銀行が別の誰かに貸して利子を稼ぐという商売です。

銀行は預金者に払う利息は当然少なくして、銀行が貸し出した先から取る金利は高く設定しています。

本当は「銀行預金「」と言わずに「銀行への貸し出し金」とでも呼んだほうが正しく表していると思います(預けているのではなく貸している、という意味)。

銀行は元来そうしたビジネスモデルで商売を行なってきたわけですが、ここにきてそれが変わりつつあるようです。

従来の「融資」という名の「お金を貸す」ビジネスから転じて「出資」という「企業の株主になる」ビジネスへ変貌してきている・・・と聞きました。

株主になることのメリットは「配当金を受け取れる」「経営に直接関与できる」といったことが挙げられます。

では、なぜ銀行は「直接投資(出資)」に転換しようとしているのか?

理由は単純です。

融資先が減っているから・・・。

少子化で事業経営を営む会社の数も減り、お金を貸し出ししたい優良企業ほど内部留保が厚くなっていて思うように貸し出し数・金額は伸びない・・・。

つまり借金を必要とする会社が減っているので、融資(間接投資)だけでは食えなくなってきたので、苦肉の策として直接投資に手を伸ばし始めた・・・というわけです。

出資すれば自然とその会社の経営に入り込むことができます(役員の派遣等を含めて)。

また、企業価値が上がれば利益(配当金)が得られるのでアリと言えばアリでしょう。

ただし、間接投資であれば融資の条件として取りっぱぐれのないように土地などの「担保」を取れば良かったのに対して、直接投資では「経営者の資質」や「事業の将来性」などで判断する目利き力が必要となります。

言ってみれば、銀行が「投資家としての資質を備えなければいけない」ということです。

融資の審査と投資の審査では、その見るべき点が微妙に異なってきます。

融資では「お金を返せるか」をチェックしますが、投資は「会社が伸びるか」「企業価値が上がるか」をチェックすることになります。

お金を借りる立場であった企業側としては、これまで以上に「成長ストーリー」と「収益力の可能性」が問われることになりそうです。

また、銀行と企業の関係は、これまでの「貸し手と借り手の関係」ではなくなり、「経営パートナーに近い関係」になります。

そうした変化には必ず双方にとってビジネスチャンスがあります。

そのチャンスをうまく活かせるかどうかでその先の舵取りが容易くなるか難しくなるか・・・が決まります。

銀行が直接投資に比重を置いてくることを恐れることなく、むしろこれをチャンスとして自社の追い風にしていける経営者に変化することが求められていくような気がします。

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