人はどうしても他人と自分とを比べがちです。
他人と比べて自分のほうが上位にあることを求め、自分が上位だと安心し、自慢し、果てには他人を見下そうとしたりもします。
逆に自分のほうが下に位置すると、素直にそれを認めようとはせず、何とか他人の非・アラを探して自分を満足させるといった変なクセもあったりします。
「他人と比較する」というのは人間が持ち合わせている厄介なクセの一つだと言えると思います。
比較は結局のところ「優越感か劣等感か安心感か不安感しか生まない」ものです。
大事なことなのでもう一度書きます。
比較は優越感か劣等感か安心感か不安感しか生み出しません。
自分より上の人間を認めることができず、自信を取り戻すために自分より劣る相手を探して卑下する・・・というのはまるで小学生レベル(←大人ではなく子どもレベルということ)の話です。
小学生の頃はそうした「他者と比較しながら優劣を争うことがいかにバカバカしいか」・・・ということを学んで育つことが大切です。
昔は、自然とそういう教育・躾が家庭でも学校でも、仲間内でもできていたものですが、最近は受験戦争等でなかなかそうした学びを得る機会も減ってきたように思えます。
大事なのは「他人と比べてどうこう・・・」ではなく、「過去の自分と比べてどうなのか?(=成長しているのか?)」ということだと私はいつも思っています。
自分の過去と比べて自分が人間的に成長していることが大切だと思いますし、その発想を持っている人は他人がどうであれ徐々に成長していける人だと思います。