大学入学の偏差値が一番高い東大や京大を卒業しても、卒業後の進路が定まらず、本人の意思は就職希望なのにその就職先が決まらない人が増えている・・・という話をよく聞きます。
学生の身分を失った瞬間から、学生だった多くの人は生活費を自力で稼ぐ必要性に迫られます。
たいていの場合、学生でなくなったときから親の支援はストップします。
ところが、それをそうしたくてもできない・・・しかも最高峰の東大・京大を卒業しているのに・・・では、なんともやり切れない思いでいっぱいになるかもしれません。
就職先選びの基準・要望が自分の力量を超えて高望みし過ぎることが最大の原因と思われます。
彼らの中には在学中は勉強が忙しくてアルバイトなどの社会経験・仕事経験が乏しく、それがかえって災いして社会に出るのが怖くなってしまうケースもあるそうです。
また、それまでトップレベルに位置していた自負と完璧主義の意識が強く、失敗を恐れるあまりチャレンジを試みないケースも多いと聞きました。
学歴の低い人を見下してコミュニケーションがうまくとれないケースもあるとか。
まあ、いずれにせよ高学歴で就職先が決まらない人が増えているとすれば、それはつまり学校で教わるものと社会で必要とされる能力や人格が違っていることを意味すると言っても過言ではないかもしれません。
学生時代のうちに、世間と自分のズレの修正を適宜行なっておくことが必要です。
これからの時代に社会で必要とされる能力とはどういったものなのか?
ヒントとして言えるのは「創造力」と「実行力」です。
自らの頭で考えて、答えのないものに答えを出していく姿勢が大事です。
あーだこーだとできない言い訳/実現しない理由をグダグダ説明するよりも、自らの行動で実現に向けた努力を示すことが大切です。
己の力量を超えたところに答えが隠されているかもしれない・・・と謙虚な姿勢で現実社会を受け入れることも必要です。
社会に出て「あいつは使えない奴だ・・・」と陰口を言われなくて済むように、学生のうちから周囲との協調性を重んじ、軋轢を生まない手腕を身につけておくことも大事です。
素直に人の声を聞き、「まずはやってみる」という習慣が身についたなら、就職もスムーズに進み、就職後の社会人生活もそれなりにうまくやっていけると思います。