海外では自らのステージ(収入・社会的立場・生き方など)を上げる目的で、新たな職場に転職することはよくある話です。
これが日本になるとちょっと志向性が異なり、日本ではどちらかというと「今の職場の嫌なことから逃げるという原因があって」転職をする・・・という傾向があります。
目的で動くか?・・・それとも原因で動くか?
目的で動くのはビジネスマンの発想で、
原因で動くのはサラリーマンの発想です。
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若い人ほど今の会社で少しでも嫌なことがあるとサッサと辞めてしまう傾向があると言われていますが、これは昔とは違って「終身雇用や年功序列がなくなった」ということも影響していると思います。
会社側も、あまり強く何かを言うと若手社員がすぐに辞めるので困る・・・とばかりに、かえって社員教育もキチンとできずにいたりします。
ある意味では本末転倒の話です。
人は、一時的に満足してもすぐにもっと高いレベルでの欲求を持生き物ですし、どんなに高待遇で処せられてもそれに満足することはないものです。
言い換えれば、人間に完璧はない・・・ということです。
そして、人は「慣れてしまう生き物」ですから、逆に言うと「新鮮な環境にあこがれる」気持ちを常に持っています。
そうしたことを踏まえて、経営者は「社員の職場環境を一定状態にしない=幾度となく職場環境を意図的に変えてあげる」という認識を持つと良いと思います。
人は、環境が変わると習慣がリセットされ、環境が変わる(環境を変える)ことで新しい習慣を手に入れることができます。
今は、ある意味、コロナ禍によって強制的に生活環境を変えられています。
・通勤がない
・飲み会がない
など、昭和時代のサラリーマン生活とは一変しているのが現状です。
この環境が変わった今だからこそ、このタイミングで自分自身が意識的に変わることがチャンスです。
どうせ新しい環境下で過ごすなら、できうる限り良い習慣を取り入れる姿勢を持つことが大事です。
良い習慣を日々の生活に取り込むように発想をガラリと変えてみてはどうでしょうか?
きっと、意識が変わり感情が変わり行動を意図的に変えたあたりから、人生は新たな局面に入っていくと思います。