冷たい・・・という言葉
- 2015/8/4
- 自己啓発
- リーダーマインドセット, 人間力を高める, 人間関係を良化させる方法
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この時期は、とかく「冷たい飲食物」がほしくなります。
かき氷、冷やし中華、アイスコーヒー・・・など冬場には求めないようなモノを夏場には欲しくなるのが当たり前ですね。
ところで、「冷たい」という言葉はヒンヤリ感を感じさせてくれる言葉ですが、こと「人間」に対して使うと印象が違ってきます。
たとえば、「頭が良くて、スポーツも万能で、決断力もあって、あたたかい上司」と、「頭が良くて、スポーツも万能で、決断力もあって、冷たい上司」がいるときに、どちらの人が良いですか?・・・と聞かれると、たいていの人は前者を選ぶと思います。
前者は頼りがいがありそうで、後者は意地の悪そうな人物像を彷彿させます。
「あたたかい」と「冷たい」以外はすべて同じ表現なので、たった一言の「あたたかいか冷たいか」で人の受ける印象が違ってくるわけです。
少し変えて「頭が良くて、スポーツ万能で、決断力もあって、あたたかい上司」と「頭が良くて、スポーツは苦手で、決断力もあって、あたたかい上司」・・・にすると、まあ前者のほうを選ぶ人は多いと思いますが、後者を選ぶ人もけっこういると思います。
先の例と同じで、違うのは「スポーツ万能か苦手か」のたったそれだけなのですが、「冷たい人」で受けたときの印象ほど強い違いは感じられないからです。
面白いものですね。
それほど「冷たい」という言葉には力があると言えそうです。
それだけ人の心を刺す強い力が 「冷たい」という言葉には宿っているということです。
使い方を誤ると、人の心を傷つけます・・・。
本来、言葉はその意味付けをすることができなければまったく言葉としての機能を発揮できません。
意味を知らない外国人に「あたたかい」と「冷たい」とどっちが良いですか?と聞いても、チンプンカンプンですね。
言葉には人の心にグサッ!と突き刺すような中心的特性を持つ言葉と、そこまでは強調しないでぼんやりとしたインパクトしか与えない周辺的特性を持つ言葉があります。
優秀なリーダーは部下育成にあたって言葉選びにも慎重になります。
人は言葉によってイメージし、意味付けをして感情を動かしますから、表現力を磨き、高める努力もビジネスマンには大切なことだと思います。
今の時期はとにかく冷たいモノがほしくなりますが、あまり過剰に摂取しすぎて身体を壊さないように気を付けることが大切ですね。