株式投資や外貨投資においては、たった一日の差が多額の利益の差を生む、といったことはよくある話です。
決して珍しいことではありません。
「たった一日の差」とは、言い換えれば「たった一日の情報や行動の差」ということでもあります。
株式において、個人投資家に訪れる「空白の一日」があります。
それは個人投資家のバイブルとも言われている「会社四季報」を手に入れられる日程の差です。
今は知りませんが、昔は会社四季報を定期購読していると、実際は一般の発売日の前日の夕方に最新号が手元に届いたものです(何度も言いますが、今はどうなのか知りません)。
この時差・・・定期購読をしている人とそうでない人の情報力の差が「たった一日の差」になっていたわけです。
もちろん、たとえ情報を手にしてもそれを活かすだけの判断力と行動力が伴わなければ画に描いた餅・・・ということになりますが、ここで重要なのはこの「空白の一日の差」をまずは知っているかどうか?次にそれを活かせるかどうか?です。
会社四季報というのは今も昔も全上場企業の最新の財務データと最新状況の記事が公に発表されてしかもコンパクトにまとめられているハンドブックです。
それを書店で販売される前日に手に入れられるとしたら、それは大きなアドバンテージになり得ます。
この「空白の一日」を利用すれば、掘り出し銘柄を見つけ出し、翌日の相場スタート時から「お宝銘柄」を売買することができます。
合法的インサイダー・・・みたいなものです。
こうした「情報の非対称性」にも似た現象は日常生活の中でいろいろ起きているかもしれません(実際、起きていると思います)。
そんなことを頭の隅っこに入れておきながら、日々、情報の収集力と判断力を鍛え、それを活かす行動力を発揮できるように心がけておくことは、現役時代を生きているすべての人にとって大切なことだと思います。