日曜日の朝の番組「サンデーモーニング」のスポーツコーナーで「喝!/あっぱれ!」を出している野球解説者の張本勲さん(ハリさん)が、最近ちょっと叩かれていて「喝!」を出さなくなっているようです。
張本さんといえば辛口評論でおなじみです。
あの威勢のいい「喝!」「あっぱれ!」で見ている人を楽しませてくれるのですが、最近はいろんな人から「言い過ぎだろう」という批評をされてしまったようです。
過日の番組内で、ハリさん自身がポロッと「『喝!』入れるとね、文句が来るのよ、たくさん・・・」と自虐的にこぼしてスタジオは大爆笑でした。
辛口の評論は人の心を時にえぐることがあり、ジョークとして伝われば問題ないのですが、ストレートに伝わりすぎると人間関係にヒビ割れを起こしかねないので、難しいものだと思います。
投げた言葉(ボール)は、いずれ言葉を投げた本人(自分自身)に戻ってくる・・・ということですね。
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「張本人(ちょうほんにん)」という言葉があります。
何かの出来事の発端にあたる人物を指す場合などによく使われます。
「本人」に「張」がついて「張本人」だと思っている人は多いと思いますが、それは誤解です。
もともとは「張本(ちょうほん)」があって、そこに「人」がくっついた形です。
「張本」というのは、物事の原因や文章の伏線を示す言葉です。
「張本(ちょうほん)」の原因対象が「人」である場合には「張本人(ちょうほんにん)」と言うようになり、やがて、首謀者を表す言葉として定着して「張本人」という表現が独り歩きして広まっていったようです。
言葉というのは人の意識に大きな影響を与えますし、それが巡り巡って人生にも影響を及ぼします。
言葉・言い方・表現・・・は大切に扱っていくことが大切ですね。