企業体で働くと、そこには仲間がいて自分一人ではできないことがみんなの力を合わせることで実現できたり、自分が何もしなくても、事業は必ず進んでいくという特質を持っています。
ある意味では、そこにサラリーマンの特権があります。
サラリーマンは、みんなと一緒に何かをすると大きな成果を生み出せるし、仮に手を抜いて何もしなくても皆がある程度はやってくれるのでその恩恵に預かれるということです。
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サラリーマンがイヤだ・・・独立したい・・・という人がいます。
それはそれで結構なことだと思います。
ただ、そうする前に考えておいてほしいのは「独立する目的」です。
何のために「独立の道」を選ぶのか?・・・ということを自分なりにしっかり見出しておかないと、後で失敗・後悔します。
サラリーマンは、会社から直接もらう給料の他に健康保険や雇用保険、交通費や福利厚生費や有給休暇など、独特の特権に恵まれていて、他にも銀行融資を受けやすいとか、クレジットカードの審査に通りやすいという環境にある働き方です。
しかもそれらは、ほぼ会社を退職するまでずっと続きます。
自分のデスクやパソコンや電話や文房具を会社から支給され、電気代、水道代も自己負担はありません。
中には社員食堂や保養所や社宅が整備されている会社もありますから、見方によっては至れり尽くせりの側面もあるわけです。
明確な目的もなく、単に会社がイヤだ・・・上司と合わない・・・と言ったことでサラリーマンを辞めて独立しよう・・・と思うのは時期尚早かもしれません。
辞めることはいつでもできますが、これまで手に入れてきた既得権を辞めた後に復活させることはできません。
会社と上手に付き合って、会社をうまく活用することを考えてみるのも手ですね。
自分の生き方の方向性や目的を改めてじっくり考えて、行動は人生の目的に合わせて行なうようにするほうがベターだと思います。