今年も残すところ約1か月ちょっとですが、1年ほど前にいったい誰が「1ドル=150円になる」と予想していたでしょうか?
たった1年で円とドルの関係が5割近くも変動するなんて誰も想定していなかったことだと思います。
何が起こるかわからない時代です(まあ、今に限ったことではなくいつの世でもそうですが・・・)。
予め想定をして備えをしておくことはもちろん大事なことですが、でも、人はすべてを予想しえるわけではありません。
「必ず想定外のことが起こる」ということを予め想定しておくほうがむしろ重要です。
問題は、その想定外のことが起きても、そのときに慌てず、焦らず、できうる限り適切な対処を施せるような自分になっているかどうか・・・です。
予想もしなかった出来事や状況に直面しても臨機応変に対応できる能力のほうが大事です。
それには、日々いろんなことを学びながらたくさんのことを経験して身の肥やしとしていくことが求められます。
・・・・・・・・
たとえば、何か悪いことがあったとき、それを教訓にその後変化する人がいます。
そうした人は立派です。
成長しているからです。
ところが、おそらく90%以上の人は、悪いことが過ぎ去った後に何も教訓を得ることなく忘れてしまいます。
のど元過ぎれば熱さ忘れる・・・のパターンの人です(でも、ほとんどの人はこうだと思います)。
しばらくして同じような災禍が再び襲い掛かってきたときに、過去の経験が何も意味をなさず、ただおろおろして「困った!困った!」と右往左往してしまうような生き方は望ましくないですね。
私もそうした自分にならないよう、ことあるたびに自分自身を戒めています。
人は誰でもそうした傾向(=のど元過ぎれば・・・)が少なからずありますが、意識して少しでもそうしたマイナス面を減らすように努めると良いと思います。