夏の甲子園の時期ですね。
大リーグで大活躍をしている大谷選手は、高校3年生の時、岩手県の予選大会決勝で負けて甲子園には出場できなかったそうです。
一種の挫折を味わったことでしょう。
負けを味わったとき、人はそこで「自責」の人と「他責」の人とに分かれます。
「自責」の人は、自分の行動による結果は自分にも責任があると考えます。
一方、「他責」の人は、自分の行動による結果はすべて他人に責任がある(=自分には一切責任がない)と考えます。
「負けたのは自分の責任ではない、チームメイトが悪いんだ」と考えるのは他責の人です。
他人のせいにすれば、自分は傷つかずに済みます。
逆に、自責では「負けたことは自分が悪い」となるので、自分を責めて辛い思いをすることになります。
大谷選手は「自分の中に足りないものがあった」と「自責」の考え方をしていたそうです。
さすが・・・ですね。
だからこそ「その後の成長」も飛躍的に伸びたのだと思います。
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ダメサラリーマンは、仕事でうまくいかないことや失敗があると、何事も他責にして自分は悪くない・・・と主張しがちです。
他責をすればその時はラクになれますが、でも、そこで成長は止まります。
反対に、何か挫折があったときに自責思考でいると、次はうまくやろう/成功させようという意識が強くなり、人は成長します。
「自責」とは「何でもかんでも自分の責任だ」と自分を責めたてることではありません。
ましてや、「全部、私が悪いんでしょ!」と逆ギレして自分の世界に閉じこもってしまうことではありません。
他人からの忠告を素直に受け入れられる「外に開かれた自責」が健全です。
「健全な自責」だからこそ、他者に相談したり、他人からの助言を受け入れたりできます。
自責思考はそのときは辛い思いをしますが、でも、長い目で見ればその姿勢は自分の成長と生き様に良い影響を及ぼしてくれます。
勝って兜の緒を締めよ・・・で、うまくいっても驕らない姿勢が大切ですし、負けたら自責の念を持って次に活かす気持ちが大切です。
他責の人より自責の人になるほうが周囲の人からの応援も得られ、運も良くなっていき、人生を謳歌できるようになっていくと思います。