柳井正氏はこう言います。
「想定外を言い訳にする。その時点で経営者失格」と。
自然災害に伴う人的被害や、スポーツなど勝負の世界では「想定外」という言葉がよく出てきます。
結局は「自分の責任を認めたくない、自分が悪いわけではないと言いたい」のだと思います。
アマチュアの世界であればまだ許されると思いますが、プロの世界であれば「プロならそうした想定外も含めて把握・想定することが求められる」と思いますし、それだけの自覚と覚悟を持つ必要があると思います。
→ できないならアマチュアの世界に行け!・・・と言われるのがオチです。
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不動産投資は不動産賃貸事業です。
不動産投資を始めるということは、言い換えると「大家(おおや)さんになる」ということです。
そして、ここにおける成功の基準は、保有している不動産の数や時価評価額や規模などではなく、とどのつまりは「大家さんになって生き延びること」にあると言えます。
なぜならすべての事業(ビジネス)は「生き延びること」が重要だからです。
年間売上高が1兆円規模の会社だろうが、1億円規模だろうが、1千万円規模だろうが、倒産しないで(廃業しないで)生き延びている事業家が一番!です。
ビジネスにおいてはさまざまな事象が起きますし、中には想定したこともあれば想定していなかったことも起こり得ます。
でも、そこで「想定外でした」という逃げセリフだけは吐いてはいけないです。
それこそ、柳井氏が言うように「想定外を言い訳にする。その時点で経営者失格」・・・です。
ネット商品の謳い文句にはよく「最速」とか「最大」といった煽り言葉が羅列していますが、そうした言葉に乗せられて不適切な行為に走ってしまうとビジネスは失敗します。
「生き延びる」という発想をもって取り組めば、実際には大きな失敗はしないことが多く、多少は不格好であってもキチンと生き延びられます。
経営/ビジネスは「生き延びること」が重要だという認識を再度持って、目の前の選択は「生き延びる」ことにつながるのか?・・・という基準で想定外の出来事に右往左往しないようにすることが大事だと思います。