景気というのは、必ず好景気の後に不景気がやって来ます。
また不景気の後に必ず好景気がやってきます。
これは間違いありません。
ただし、その時期・・・時間軸の長さが誰にもわからないのが厄介な点です。
自分が生きているうちにそうしたサイクルが訪れるかどうかも誰にもわかりません。
よく経済学では「○年サイクル」・・・という言い方がされますが、その「○年」にもさまざまな説があって必ずこれだ!・・・というものはありません。
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好景気の後には不景気がやって来るとわかっていれば「備えよ常に!」の精神を持てます。
それがわかっているにもかかわらず、今少し景気がいいからと言っていい気になって油断するとどこかで痛い思いをするかもしれません。
不景気になってから「やばい」と思って、そこから次の一手を考えても、すでに遅し!で銀行の貸し渋りにあうなど自分の思うようにはいかないかもしれません。
そういう意味では、仮に今多少景気が良くて会社の業績も良いとすれば、こうしたときこそ頭の隅に次なる不況に備える一手を考えておくことが大切です。
言い方を変えれば「何年先を見据えて経営しているか?」ということです。
経営者は少なくても10年先を見据えていることが大事だと思います。
今調子がいいからと言って、今のままの状態が続くと思ったら大いなるカン違いです。
時代、世間は絶えず変化しています。
人の嗜好も変化し、流行り廃れは世の常です。
先を見据えて少しネガティブに考えて次の一手を打つくらいの気持ちを持っているのと持っていないのとでは、リスクに対する心の持ち方が全然違います。
次なる不況に備えること、そして次の好況に備えること、この両方がいつも大事なことだと思います。