ミシュランガイドなどで星がいくつ・・・とか言われると 「スゴイお店なんだろうな・・・」とつい思ってしまします。
評価というのは自分がするものではなく、あくまでも他人がするものですが、そこで気をつけるべきはその評価は何に対してされたものなのか?ということです。
たとえば、3つ星レストランがあるとして、その星3つの評価は「味」にされたのか、「量」に対してなのか「接客」に対してなのか、「お店の雰囲気」に対してなのか、それとも「それらの組み合わせ」に対してなのか?・・・ということが大事です。
たとえば、味は星3つだけど雰囲気や接客や料理の量は星1つだな・・・ということも評価する人によってはあり得るわけで、その結果、星2つの評価が一つもないのに「全体では星2つ」となるかもしれません。
一種の平均のマジックです。
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海外のホテルなどでは、5つ星クラスの○○を1つ星クラスの値段で提供する・・・という謳い文句のところもあります。
たとえば、ベッドだけは5つ星クラスと同じベッドを使用して、あとはあまり力を注いでいない・・・というパターンです。
そうすると謳い文句は「5つ星クラスの寝心地を1つ星の値段で提供しています」となります。
ホテルの原点は「就寝すること/眠ること」ということに焦点を当てたビジネスモデルだと言えそうです。
従来の理髪店で行っていたサービスのうち、原点の「髪をカットする」というところだけに焦点をあてて「15分でカットで○○円」・・・というビジネスモデルも似たような発想だと思います。
いろんなオプションを省き、もしもつけるなら別途有料として、あくまでもうちは○○だけ!・・・でもそれは他のどこと比べても見劣りしないですよ!・・・というやり方です。
全体を視たうえで部分に焦点を当ててクローズアップしていく方法は、一般の仕事でもつかえるやり方だと思います。