社員の採用面接で「質問してはいけないこと」の一つとして気をつけていたことに「どんな本を読んでいますか?」という質問があります。
あるときに、「個人の信条を尋ねる質問になるので採用面接時に訊くのはふさわしくない」と教わったからです。
採用面接もいろいろ制限があって、知っているのと知らないのとでは大違いです。
特に上場企業では一歩間違うと大きな問題になりかねないので、面接は高度なスキルが必要となります。
(まあ、世の中の大半の会社では何も考えていなくて、何とな~く自己流で面接をしているところがほとんどだと思いますが・・・)
代わりに、読書は好きですか?・・・とか、勉強は好きですか?・・・と聞くようにしていました。
「嫌いです」と答える人はまずいなかったですね。
それは想定の範囲内です。
ウソでも、ストレートに「嫌い」と答えるのは控えておこう・・・と人は思うものです。
ギリギリは「あまり好きなほうではありません」とちょっとごまかすような回答でしょうね。
自分の採用選考に影響力を持っていそうな人が目の前にいるのですから、たいていの人は「好きです/割と好きなほうです」と答えます。
でも、結局それが本当かどうかは少し掘り下げて話を聞いていけばわかるものです。
応募者も、自分が面接官で採用官だとしたら「どんな人を採用したくて、どんな人だと採用したくないか?」ということを100項目くらい挙げてみると、いろいろなことがわかるようになります。
面接官には力量が求められますが、面接をされる側(応募者)としては、事前に面接を研究しておく発想があると、それなりに対策は打てるものですね。