20代~30代の私は、ご多分に漏れず「お金を稼ぐ」ことに意識の焦点が向かっていましたし、同時に「お金を使う」にも向いていました。
言わば 「稼いで使う/稼いだらその分だけ使う」ことに大きなモチベーションを感じていたのだと思います。
それがあるときから「貯める」とか「増やす」ということに意識が向かうようになり、やがて会社での仕事も 「給料を稼ぐ」ということから「人を育てる」ということに少しずつ変化していきました。
きっかけは「結婚」とか「家族」とかそうした守るべきモノを知った、持ったことが大きな転機だったと思います。
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やがて、関心が「経済的に自由」ということに移り、「行動的にも精神的にも自由」ということに変化していき、ライフプランも書き換え、そうしたことが会社を辞める時の後押しにもなりました。
その代わりに、安定した収入、自分の指示を聞いてくれる部下、会社の福利厚生などの庇護、社会的な信用・・・などを捨てたというか、切り離したというか、放棄したわけです。
つまり、両手に握ることをやめて手を放して空っぽにしたわけです。
手の内を空っぽにして、自分の中での優先順位の高いモノを優先することに専念した結果、心の満足度は一段(格段に)上がったと思います。
だから、決して後悔はしていません。
人生においては、そうした自分の中にあることの棚卸みたいなことをやってみることは大切だと思います。