ビジネスがうまくいって、売上も利益もそこそこ伸びているのに、社長自身の銀行口座には思ったほど残高がなく、昨年に比べてお金が貯まっていない・・・という経営者(社長)がいます。
事業がうまくいっているのに、お金が貯まらない・・・という人には共通点があります。
一言でいえば、「使うお金をコントロールできていない」ということです。
あればあっただけお金を使ってしまい、ハナからお金を残すとか貯金するといった概念を持っていないのかもしれません。
それでは貯まるものも貯まらなくて当然です。
売上がアップしても・・・収入が増えても・・・安泰生活には程遠いと思います。
なぜならいずれ事業継続性に赤信号が点滅するからです。
蓄えという概念がないのは、言ってみればその日暮らしとあまり変わりません。
アリとキリギリスのキリギリス的な生き方です。
そうして、成金経営者は貧乏経営者になっていきます。
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収入が増えると、いつの間にかお金の使い方が変わってしまう経営者もキケンです。
移動が電車からタクシーになり、食事に行けば竹コースではなく松コースを頼む、車は中古の国産車から新車の外車になる、夜の外出が増える・・・などです。
一番顕著に現われるのは体重でしょうね。
体重が増加して、世に言う「メタボ」になるとキケン信号だと思います。
社長は自分の役員報酬の一部を別口座で貯金することを心がけて未来に目を向けた金銭感覚を持つことも大切です。
時流に乗っている経営者(社長)はお金が足りなければもっと稼げばいい・・・と安直に考えがちですが、波に乗れている状態がいつまで続くかは誰にもわかりません。
あまり、羽目を外しすぎないほうが良いと思います。
また、「余ったら貯金する」・・・と言う人がいますがまず余りませんから貯金はできません。
そういう人は、すぐに使い切ってしまうものです。
貯金なんてケチくさい・・・と思うかもしれませんが、貯金ができるということは大変ありがたいことですし、身体がいうことを聞かなくなって働けなくなるときがくることを想定しておくことも大事だと思います。
そんなときでも今と変わらない生活を続けるためには、貯金を取り崩すか、資産運用でキャッシュフローを生み出すしかありませんが、その資産をつくるのがそもそも貯金から・・・です。
貧乏経営者がハマってしまう 「貯金ゼロ」という落とし穴に陥らないように、お金の教養・哲学を持つことは経営者にとって大切なことだと思います。