
商品を開発し、それを世に送り出そうとしたなら、机上であーだこーだといつまでも無用の議論をしていないで、さっさと販売活動を行なったほうが良いと思います。
そのうえで、徐々に不都合な点を改善して、より良い商品づくりに活かしていくほうが得策です。
たとえば、中小企業というのは大企業に比べてお金も人もないものですが、そこで「より慎重になって完全完璧に近い商品を出す」ほうに思考を向けると失敗します。
そんな悠長なことをしていないで、いち早く商品を世の中に送り出し市場の反応を見ながらアップグレードして革新を進めていくほうが効果的です。
完全完璧を求めても、時代の流れは早いので社内会議で侃々諤々(かんかんがくがく)と議論をしているだけではヘンに欠点が次々と見えてきて、その結果いつまで経っても机上の空論が止まることはありません。
世の中、完全完璧なものなんてありません。
完全完璧を求めるがために世の中に送り出すタイミングが遅れ、販売好機を逸してしまっては意味がないです。
ただし、完全完璧に近づけるように努力を重ねることは大事なことです(そのためには期限を設けることがコツです)。
よく言われることですが、時流に乗っているビジネスは昇りのエスカレーターに乗っているようなものですし、逆に時流に乗っていないビジネスは下りのエスカレーターを駆け上がっているようなものです。
下りのエスカレーターを上に駆け上がるのは相当の労力と時間を要しますし、実際、かなり大変です。
中小企業はその機動力の速さと小回りの良さを武器に、サッサと実践と改善を繰り返す経営手法を忘れてはいけないですね。