買い手がお金を出すものであれば、どんなものにも何らかの「価値」があると言えます。
人がお金を支払ってでも手に入れようとする行為の背景には、その人が認めた何らかの価値が存在しているからです。
高い価値を見出す商品・サービスに人は大金を支払いますし、低い価値しか認めないものには少額のお金しか払おうとしません。
高額商品の買い手にはステータス性を感じさせることも大切です。
それがまた一つの価値に通じます。
売り手側としては、商品価格を下げることはいつでもできることです。
その一手は「最後の手段」と思っておいたほうが良いと思います。
一度そうやって下げられた価格に、消費者(買い手側)は敏感です。
この商品はこの程度の価格が妥当だ・・・という先入観や固定概念を植え付けてしまいます。
だからこそ「値付け」は重要ですし、「値下げ」は最後の一手という覚悟を持つことも大事です。
ビジネスにおいて後発企業は一般的には低価格で参入してくるものですが、低価格路線で勝ち続ける(ビジネスを継続していく)ことは案外と難しいものです。
1.買い手がお金を出しても欲しいと思うこと
2.市場価格を競争相手ではなく自社主導で導くことができること
こうした点に価値を置くことができるような商品・サービスを開発し、市場に提供し、自社が優位な立場を保てるように工夫と努力を重ねていくことを経営者は忘れてはいけないと思います。