部下にとって理想的な管理職というのは、「自分のことを信じてある程度放任しておいてくれるけど、イザ困ったときは必ず助けてくれる人」・・・だと思います。
極端に言えば「管理しない管理職」です。
「管理」というのはマネジメントのことです。
一挙一動を手取り足取り指導したり、忠告したりする管理職はうっとうしいだけで、組織にとってはむしろ弊害です。
管理職(リーダー)は結果としてマネジメントをすることが必要であって、そのマネージを部下に悟られないように行なうのも一つのテクニックです。
つまり、管理していないように見せかけておいて実はしっかり管理している・・・というわけです。
かなりの高等テクニックですから、このレベルに達している人はほとんどいないと思います。
コツは「毎朝は顔を合わせても四六時中顔を合わせることはあえてしない」・・・という発想です。
完全なる放置で部下をホッタラカシにしておくと、部下も人間ですからサボったりやる気を失ってうまくありません。
適度な監視の目は必要です。ただし、部下を「見張る」ような束縛はかえって逆効果だと思います。
「管理しない管理職」ではなくて「管理しているとは思わせない管理職」を目指すことは、上級リーダーへの登竜門の一つになると思います。