世の中のニセ賢い人は、難しいことを難しく言います。
そして単純なことまでも難しく言い換えようとします。
要は自己満足でカッコつけ・・・です。
重要なのは「本質を捉えること」です。
物事はあまりに難しく考える必要はなく、できるだけシンプルに・・・シンプルに・・・考えることが大切で、そうしていくとどこかで物事の本質が見えてくるようになります。
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世の中にはいろんな「資格」がありますが、そうした資格のほとんどは手に入れたからといって即お金に結び付くわけではありません。
「その資格を手に入れることが必要な仕事のスタートラインに立っただけ」・・・と理解するほうがベターです。
資格を持っていれば自動的に年収がアップするわけでもないし、資格を持っていれば安泰という時代でもありません。
・国家公務員
・医師
・公認会計士
・弁護士
・税理士
・不動産鑑定士
これらの資格試験は、偏差値75を超える難関試験であり、取得して国に認められた「士業」の肩書を手に入れるため、それこそ幼い頃から猛勉強を積み重ねてきた経験のある人もいると思います。
これらの高難易度の資格を取得した後は、続いて「自分自身を商品として提供する」意識を持つことが必要です。
でも、多くの人はこの概念に気づかない/蔑ろにする傾向があり、単に「資格をとったらすぐにお金を稼げる」と勘違いをしてしまいます。
ちょっと考えればわかることですが、こうした資格を取得できる人は毎年限られています。
10年経てばその資格を取得した人は今の10倍いるわけで、20年経てば20倍いる計算になります(単純計算では)。
要は、競争相手がごまんといるわけです。
どの士業資格も数万人規模の資格保有者がいて、全国都道府県で熾烈な競争が生じていきます。
せっかく資格を取得したのに仕事が無い・・・という状況に追い込まれる人が続出しても何ら不思議ではありません。
高難度の受験勉強を突破してきた人の中には「物事をとにかく難しく捉え、難解な表現をするほうがカッコいい」という勘違いをする人が増えがちです。
その結果、周囲(世間)からは冷たく突き放されていきますが本人は自分にプライドと自負があるため「難しいことを易しく表す」ことを嫌い、そうした行為は「負けを意味する」と歪んだ解釈をしている場合があります。
残念なことです。
ケガや疾病によって働けなくなった瞬間に自分を商品として提供することができなくなり、たちまち人生が詰んでしまうリスクを孕んでいます。
そうならないよう「謙虚さ」をしっかり持ち、自分中心に回る世間ではなく、世間の中に自分が存在していることを認識することが大事だと思います。