人生40歳を超えたら、目指すべき生き様は、ある一つの方向に偏る(右派とか左派とか)のではなく、また偏りを排除するのでもなく、道の真ん中を歩くことにある・・・とよく言われます。
道の端を歩くのではなく、堂々と真ん中を歩くような感じです。
ただし、手ぶらで道の真ん中を歩くのではなく、両手に満杯の水を入れたバケツを持ち、バランスを取りながらまるで平均台の上をスイスイと歩くように進むことが肝要です。
それが「中庸を行く」・・・ということだと思います。
右手もしくは左手だけにバケツを持つというのは偏りです。
右手にバケツを持ったら左手にも持つ、右手に持たないのなら左手にも持たない・・・。
それが偏りを排除しないということになります。
ある意味では、中庸というのは両極端を理解した人が達することができる境地なのかもしれません。
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健康に意識が高い人は多いと思いますが、健康を意識するからと言って「酒を飲んだこともない、徹夜したこともない、絶食したこともない・・・」というのではなく、それらを経験したこともあるけど今はもうそんなことはしない・・・という人のほうがベターだと思います。
肉も魚も野菜も山菜もお酒も適度に楽しみながら飲食し、年に数度くらいは羽目を外して暴飲暴食をすることもある・・・というほうが幸せ度は高い気がします。
毎日野菜だけ・・・お酒は一滴も飲まない・・・肉しか食べない・・・という極端な食事はあまり良くないと思います(まあ、個人の自由ですが)。
善悪、影響の大小、やったらどうなるのかを熟知したうえで、真ん中の道を選択して歩くというのが中庸です。
歳をとるほどに「中庸を行く」ことの重要さに気づくことは大切だと思います。