
子どもや奥さんのことや部下のことを「戦略的に」褒めようと考えている人は少ないと思います。
「戦略的に」というのは、とっさの反応で無意識で褒めるのではなく、頭の中で褒めることを意識しながら後はそのタイミングを虎視眈々と狙って、イザ!というタイミングでしっかり褒めることを言います。
何かすばらしい功績があったときに褒めることは誰でもできます(そんな時でも褒めようとしない愚か者もいますが)。
適切な場面で、適切な仕方で褒められると、人は強くなります。
逆に、褒められるべき場面で褒められないと、その人は自信を持てなくなり、段々とマインドがねじ曲がっていく恐れがあります。
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最近は「専業主婦」という言葉は廃れつつあり、該当する人も減ってきていると思いますが、夫婦もしくは子どものいる一般的な夫婦関係では、専業主婦でなくても奥さんのほうが家事をする時間も量も多いと思われます。
特に、パートにも出ていない本当の専業主婦にもなると、一日中家事に追われ、どんどん外の世界=社会との接点が少なくなっていきます。
すると、外部の人から「褒められる」という機会も確実に減ります。
ご近所の人やママ友や昔の友人に会ったときに少し褒められることはあっても、それは社交辞令的なことだったり、あくまでも「少し」です。
場合によっては、「褒められる」よりも「注意される/指摘される」ことのほうが多いかもしれません。
そういう意味でも、専業主婦の人たちは一番褒められない人たちのような気がします。
大変な家事を担ってくれているのにこれでは報われません。
だから、奥さんのいる人(=夫)は、できるだけ積極的に奥さんのことを褒めてあげると良いと思います。
これが「戦略的に」ということです。
一日に一回何か褒める・・・と決めて、これを実践するだけで、夫婦仲は劇的に改善すると思います。
「戦略的に褒める」のは、ある意味では芝居・演出みたいなものです。
だから、役者が演じるかのように、常に状況や相手を客観視して、どういう効果が出ているのかを確認しながら褒めることが大事です。
家庭でも、会社でも、「戦略的に褒める」ということを実践していくと、人生は好転すると思います。