
転生・回帰モノのマンガでは、主人公が未来の知識・スキルを持ったまま過去に転生して生き返り、そこから過去の悲惨な出来事を回避する/秘密の入手方法でレアアイテムを手に入れるなどといった活躍をしていくストーリーがあります。
将来〇〇の株価が暴騰することを知っている主人公は全財産をその株式購入に充てる・・・宝くじで番号が△△△が高額当選だと知っている主人公はその宝くじを買う・・・などといったストーリーもあります。
主人公は未来(良くも悪くも)を知っているので、その知識を元にいろんな行動をとるわけですが、周囲の人やその他の人は主人公がなぜそうした行動をとるのか理解できません。
未来が見えている人がとる行動は、未来が見えていない人とっては意味不明です。
もし過去に戻れるなら〇〇をやり直したい、高校生の頃に戻れるなら必ず〇〇を身につける・・・といったことを心の中で想い描く人もいると思います。
何も知らない人には「無駄無駄無駄・・・」に思えるそのときの行動も、その先が見えている人にとっては最短距離の行動・有効な行動だったりします。
要は、「見えているか見えていないか」の違いです。
子どもには大人がとる行動が不思議に思えてしまいます。
それは大人にはわかっているけど、子どもにはわかっていないことが多いからです。
スポーツ選手でも、コーチが指示することが選手には不思議に思えることもありますが、これも両者で見えている世界が違うからです。
会社でもリーダーの見解と部下の見解が異なることはよくありますが、それは互いに見ている視野が異なるからです。
見えている人には正解が何かわかりますが、見えていない人には正解が分からず、分からないだけならまだしも、そこに自分流の勝手な思い込みで判断をしようとするから危険度が高まります。
平坦で障害のなさそうに見える道の先が崖で行き止まりだと見えている人は、その道を避け、超目先的には障害があるけどもその先には何の障害もない道を選びます。
ところが浅学で先が見えていない人は、自分流の勝手な判断でただの目の前の事象だけで道を選び、平坦なほうを進んでしばらく先で後悔することになり、時間と労力を無駄にする・・・こともしばしばです。
世の中、そうしたことは頻繁に起きます。
自分勝手な判断で進むよりは、先々を見通している人の意見に従うほうがベターだという謙虚な姿勢を持つことは大切だと思います。