
ノーベル賞の授賞式は毎年12月10日にスウエーデンのストックホルムで行なわれます(ノーベルの命日にちなんで)。
今年、日本からは生理学・医学賞に大阪大の坂口志文特別栄誉教授(74)、化学賞に京都大の北川進特別教授(74)が選ばれました。
日本人のダブル受賞決定は10年ぶりだそうです。
ノーベル賞を受賞された方々のエピソードはいろいろありますが、言えるのは、多くの受賞者は「ノーベル賞受賞が目的ではなく、人類への貢献など別のことが目的だった」ということです。
それが、たまたまあるタイミングでノーベル賞の審査委員会の目に留まって受賞につながった・・・というわけです。
世の中、こうしたことはよくあります。
自分が思いもしなかったところからの幸運が舞い込む!・・・というパターンです(セレンディプティ)。
最近の若者の声の一部には、「夢を持てないとか、夢が見つからない」という言葉が出てくるそうですが、場合によっては「夢は努力して見つけるもの」なのかもしれません。
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かつて2008年には、日本人が4名同時にノーベル賞を受賞し、大いに話題となりました。
当時、4名が口をそろえて強調したことは「努力しかない」ということでした。
ノーベル化学賞を受賞した下村脩氏は、テレビ番組である女性タレントが「自分の子どもにノーベル賞を取らせようと思ったら、何をしたら良いですか?」と質問したことにこう答えました。
「子どもが興味を持ったこと、それがあなたから見ればとるに足らないつまらないものに思えたとしても、子どもが興味を持っている限りはとことんまで追求させてあげなさい。
自然の中に出して、生の体験をたくさんさせてあげなさい。
その中で生まれた興味を親は止めてはいけません。
本人が納得いくまで調べさせてあげることが大切です」
・・・と。
ノーベル賞受賞者が言うと、他の人が同じことを言うよりもはるかに重みと真実味が感じられます。
好奇心、楽しむ心、努力、忍耐・・・の先には輝く自分の夢があることを子どもに味わせてあげたいものです。
自分の夢がすぐに叶うものではないとしても、つまり時間がかかることだとしても、その夢の実現にむけて努力し続ける姿勢を持ち続けられる人間として生きていきたいものですね。
























