資本主義経済社会は「仕事の分業化」を推し進めることにつながった、と思います。
今や多くの会社では超が付くほど「分業化」されて、サラリーマンは歯車と化しています。
物事が高度化、複雑化していく過程では、各人が自分の得意な部分を追求していくほうが確かに全体の効率は良いのかもしれません。
そうした働き方で収入を得ることはもちろん可能です。
弱点としては、自分一人ではお金を稼げない、ということです。
会社全体でお金を稼ぐことはできますが、分業化された個々人の仕事を切り取っても残念ながらそこにあまり価値は存在しません。
分野によってはスペシャリストがもてはやされ、価値を見出されることもありますが、そうした対象になる人は少数です。
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インターネットの出現・発達により、人々の働き方やライフスタイルは大きく変化しました。
人とのコミュニケーションの仕方まで次元が変わりました。
こんな時代では、童話「アリとキリギリス」のアリのようにコツコツ働くことはあまり推奨されず、自宅でインターネットを使って「ラクしてお金を稼ぐ」ことが若い世代を中心に広まっていきました。
いわゆる「秒速で稼ぐ!」・・・といった感じです。
つまり、コツコツと・・・ではなく、ラクして時間をかけずに・・・自分の得意なことをして、遊んだり何かに興じる時間をたくさん持つことに意識を向ける・・・ということです。
どんな方法でも、それが法律に反したり、他人に迷惑をかけたりするのでなければ、それはそれで構わないと思います。
気をつけたいのは、「分業化」されたことに慣れてしまって自分でお金を稼ぐことを意識しなくなること・・・です。
「お金を稼ぐ」スキルは一生大切です。
なぜなら、お金は生きていくうえで必要だからです。
分業化された仕事をこなしつつも、中年~壮年のサラリーマンは「自分だけの力でお金を稼ぐこと」にもう少し意識の矛先を向けてみるのも大切なことだと思います。