川端康成の言葉
第1回芥川賞において選考委員の立場にあり、かの太宰治が「芥川賞を何卒私に与へて下さい」と書簡を送った相手とされ、日本人で初のノーベル文学賞を受賞した人といえば「川端康成(かわばた・やすなり)」です。
そんな川端康成の言葉に
「一生の間に一人の人間でも幸福にすることができれば、それが自分の幸福なのだ」
というのがあります。
「幸せ」は自分だけで感じることができるものですが、「幸福」は他人と一緒になって感じ覚えるものです。
言葉を変えれば「1人で幸福を味わうことはできない」ものです。
お金・権力だけでは幸福になれない
世間で成功者と呼ばれる人たちがどんなにお金・権力・名声を手に入れたとしても、それだけでは幸福感を味わうことはできません。
「あー、幸せだなあ」と幸せ感は感じることができますが、幸福感は他人と一緒に喜びあったり、楽しんだりしたときに覚える充実感・満足感・至福感ですから、自分一人では得られません。
幸福感を感じることができるのは、「誰かを喜ばせたとき/相手に奉仕して感謝されたとき/1人でも幸せな状態にしてあげれたとき」などでしょうね。
誰かの役に立ったり、誰かのために生きたり、誰かを笑顔にした時に初めて幸福を味わえるものだと思います。
今、幸福感を感じていますか?
もし、今自分が幸福感を感じているなら、それはきっと誰か他人のために何かをしているからだと思います。
もし、これまでに一度も幸福感を感じたことがないとしたら、それはこれまでに誰か他人のために何もしたことがないからかもしれません。
幸福感を覚えるような生き方を貫いていきたいものですね。