私も経験があるのですが、ビジネスや経営で目先の危機ばかりに意識を向けていると、徐々に視野が狭くなって本来考えていなければいけないような大事なことを見逃しがちになっていきます。
経営リーダーは、どんな時も「大局を視て小局を為す」の発想を忘れてはいけないですね。
1年・3年・5年先を見据えて、そのうえで「今」何をするか/するべきか?・・・を考え、将来へ布石を打つ意識を持つことが大切です。
目先の問題ばかりに追われていると、いつか会社は倒産の憂き目に遭います。なぜなら、目先のことはすぐに過去の事になっていくからです。過去の事をどんなに引っ張っても、何も変わりません。なぜなら、過去は変えられないからです。
目の前の事ばかりに追われて先(将来)を見ていなければ、いずれ世の中の変動についていけなくなります。社員たちはそんな経営者を求めてはいません。安心していつ前も働けるような職場を提供してくれる経営者を求めています。
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成功者と呼ばれる経営者でも失敗をします。ただし、失敗の仕方が違います。
失敗を前提に物事を進めわけではありませんが、それでもある程度の失敗の予測(リスク)を頭の中に持っていて、「うまくいくハズ・・・でも失敗するリスクもある」とキチンと承知して行動します。
そして、そこで失敗したことから「自分は何に気づいていなくて失敗したのか?」を学びます。
多くのことを経験し、学ぶと、その先の失敗するリスクを軽減していけます。
目先の小さな失敗は、将来の大きな成功に近づくためのプロセスと考えます。
勝負時を心得ている経営者は、失敗を恐れず自分が「ここは正念場だ!」と思うときには勝負に出て業績を急回復させるパワーを秘めています。
最後は経営者の腹の座り方次第なのですが、そこには過去の成功・失敗に裏付けされた経営者なりの「自負」があるからこそできることです。
目先に囚われず将来を見据える・・・そして失敗を恐れず失敗してもそこから何かを学びとる・・・といった姿勢は経営リーダーにも大切ですが、多くのサラリーマンにも身につけてほしいと思います。