高齢者の多くは将来の「イザ!」というときのために、せっせとお金を貯めこみ、そのうち「貯めること」が目的になってしまって、一向に貯めたお金を使わないまま歳を重ねていく・・・という傾向にあるかもしれません。
イザ!というときのため・・・と言っても、その肝心の「イザ!」というときは案外とこなかったりします。
結局、人生を楽しめないまま歳をとって、終始狭い視野での世界で生きていくのは非常にもったいない話です。
お金と人生を組み合わせて平時を楽しむことが苦手な日本人・・・ならではの生き様かもしれません。
人生の後半を過ぎて生きていくとき、せめて悔いがないように人生設計していくことが大切だと思います。
日本人は、死ぬときにお金を残しすぎているきらいがあると思います。
自分のお金なのに、まるで「使ってはいけない」と信じこんでいるようなところがあったり、またそうした姿勢を是とする風潮もあるのかもしれません。
よく言われることですが、高齢者はもっと自分のお金を自由に使い、子どもに遺す遺産のことなどあまり考えすぎないほうが良いと思います。
人生の玄冬期は公的年金だけで生活ができることが理想的です。
自分がこの世を去るときに貯金残高がちょうどゼロ円になる・・・ということはほぼ不可能に近いかもしれませんが、それくらいにお金を使い切るという発想も大切だと思います。
お金は死んであの世へは持っていけませんから、やはり生きている間にこの世で使ってしまうのが良いでしょうね。