昭和の終わり=平成の始まりでもあった1989年の「世界の会社・時価総額ランキング」は次のようだったそうです。
平成元年の世界の時価総額ランキング
1位:NTT(日本)
2位:日本興業銀行(日本)
3位:住友銀行(日本)
……以下ベスト30社のうち21社が日本企業(占有率70%)
→ ところが、そこから30年経ち平成の終わりに近い2018年のデータはこうです。
平成30年の世界の時価総額ランキング
1位:アップル(アメリカ)
2位:アマゾン(アメリカ)
3位:アルファベット(アメリカ)
……以下ベスト30中のうち日本企業はゼロ(占有率0%)!!!
こうしたことからも、かつての花形企業は未来はタダの会社になり得る/過去の評判・実績で会社選びをしてはいけない/今がどんなに良くても未来の保証にはならない・・・ということが言えそうです。
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日本の会社が凋落の一途だった・・・ということは、別の見方をすれば「そこに勤務する社員の給料は、社員が期待したとおりに上がっていくどころかむしろ下がり続けてきたのかもしれない・・・」と考えることができます。
多くの大学生は、学生時代には世の中のことや経済のことをあまりよくわからないまま、たまたまその時に有名な会社、その時点で優良企業と呼ばれる会社に就職することを選びがちです。
その結果、確かに一時的には良い待遇の経験ができたかもしれませんが、それはそのときの世間相場で見た場合の話であって、実は長い目で見たら斜陽化していく会社を選んでしまっていた・・・ということになっているかもしれません。
残念ながら、こればかりは、誰にもわからない/先が読めないことです。
でも、「わからない/先が読めない」からこそ、そうしたことに振り回されず、自分がどんな会社に就職したとしても(就労収入を得るということ)、それとは別に自分の力で別の収入源である「権利収入」の源泉をつくっていく姿勢を早い段階で持っておくことが大事だと思います。
会社の給料に頼らない、他の収入源を持つ(=権利収入)ということです。
この発想は、今後ますます新卒大学生にとっても、既存のサラリーマンにとっても大切なものになると思います。