
「出来事・物事は一つ、とらえ方はさまざま」です。
織田信長の人柄がどんなものかよく知りませんが、こんな考え方があります。
信長の長所を見て、それに共鳴したのが豊臣秀吉。
信長の欠点を見て、それを是正してあげようとしたのが明智光秀。
共鳴された側の信長は、そうしてくれた秀吉をかわいがります。
一方、是正されることに反感をもった信長は自分を是正しようとする光秀を嫌います。
光秀は親切心のつもりでしたが、その親切心は自己満足止まりで相手の立場に立ったものではなかったのかもしれません。
嫌われた(拒まれた)光秀は更に是正しようとし、だけどうまくいかなくて、それが行き過ぎてついには本能寺の変が起きた・・・。
かわいさ余って憎さ百倍・・・と言う言葉もあります。
イソップ寓話の「北風と太陽の話」に似ています。
人の世というのはこういうものです。
親切心の押し売りはかえって害をなします。
「出来事は一つ、とらえ方はさまざま」ですが、対人関係においてはそのとらえ方から相手に何かを求めようとするなら「相手の立場に立った考え方が重要」です。
それができる人には人が集まってきて、それができない人からは人が離れていくと思います。