
私が学生時代に時給450円スタートで働いたのは今から40年以上も前の話です。
当時の「年収の壁(=所得税がかかる年収)」は90万円だったように思います。
その後100万円になり・・・約30年前には「年収103万円の壁」となったようです。
今や時給1000円超えの時代ですから、単純に考えても当時の半分の時間を働くだけで簡単に年収103万円を超えることになります。
そう考えれば、この「所得税がかかり始める年収の下限」の議論は毎年されてもおかしくないことだと思います(まあ、増税したい人たちにとっては逆にしたくない議論でしょうけど)。
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ほとんどの日本人の金銭感覚は20代のころに強く打ち立てられ、それが自分の意識に貼り付けされています。
そのままま停滞してアップデートできない人も多くいるかもしれません。
私が生きた昭和の時代感覚で言えば、例えば、ランチ600円/高級ディナー1万円/一戸建て3千万円/韓国旅行1万円/中国旅行3万円/ハワイ旅行6万円/アメリカ旅行20万円・・・といった感じです。
そんな古きイメージは早々に払拭して今の時代に即した金銭感覚を持つことが大事です。
遠い昔のままの感覚を持ち続けると多くの経験機会を損失している恐れがあります。
資産が増えても金銭感覚が変わらなければ生活は古いバージョンのままです。
稼ぐ金額だけではなく、使う金額も変えることが大切です。
「もったいない」などと思わず、お金を使う姿勢を持ち続けることは必要だと思います。
一つのヒントは「金額で考える」のではなく、「比率(%)で考える」ということです。
収入と支出の比率で考えるようにするとこれまで見えなかった世界が見えるようになり、気づかなかったことに気づけるようになります。
これだけ時代が変わっているのに「支出額で昔と同じ金額をイメージしている」こと自体がそもそもおかしい話です。
お金を稼ぐことも、お金を使うことも、お金を貯めることも、お金を投資することも、すべて「以前と同じ額ではなく、以前と同じ比率(むしろそれ以上)で考える」という発想を持つと良いと思います。