日本経済を活性化して国民が豊かになるために、「もっとお金を使いましょう」とか「もっとお金を稼ぎましょう」とか「もっとお金を増やしましょう」とか「もっとお金を貯めましょう」・・・などと言う人がいます。
確かにそのとおりなのですが、それぞれを単独でとらえるのではなくて、それらをバランスよく組み合わせることが大事だと思います。
たとえば、お金を使うことは確かに経済を活性化するために大切だとは思いますが、かと言っても自分が持っているお金以上に使うことは家計的に危険です。
また、貯金は大切か?必要か?・・・と聞かれれば、貯金は大切、必要です。
なぜなら、貯金がまったくないと家計的に不安になりますし、お金の備えがあることで得られる安心感は心に余裕と平常心をもたらしてくれて、正常な思考と行動がしやすくなるからです。
ただし、そこには合成の誤謬(ごびゅう)が存在しています。
すべての人が貯金ばかりに意識がいって、お金を使うことを敬遠してしまったら、経済は閉塞感が漂って停滞、縮小してしまい・・・ひいては日本全体の経済の地盤沈下につながってしまいます。
このように、一人一人にとっては確かに良い行動であっても、みんなが皆そうしてしまうとかえって良くない方向に行ってしまう状況が発生します(いわゆる「合成の誤謬」)。
お金の流れはバランスよく!の発想が大切だと思います。