年金の支給時期が時代とともに徐々に後退化してきています。
60歳支給が65歳支給となり、徐々に70歳支給の機運を高めるようにマスコミ報道をうまく使っていて・・・それもやがて75歳支給になっていくかもしれません。
マラソンでようやくゴールテープが見えてきたところに、係員がイジワルしてテープを後方に移動させているような感じです。
若いときには「老後/定年退職後」のことなんて何も考えずに生きていますが、人は50代になると徐々にそうしたことを考え始め、60代・・・70代・・・ともなると、自分の相続対策を考えるようになります。
年金支給時になると自分の死後のことを考える思考回路にスイッチが入るような感じです。
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「相続対策を考える」とは、要するに「支払う税金の減少化」を考えることです。
自分の遺産を相続した相続人にできるだけありのままに遺産を引き継いでもらいたい・・・引き継いだ中から税金として納める分を少しでも減らしたい・・・という気持ちが、相続対策に意識を向けさせます。
そして、多くの資産家が相続税対策で不動産を購入しています。なぜなら、それが最も効率的だから・・・です。
さまざまな相続対策の方法がありますが、不動産を活用した対策を抜きにしては、最良の対策はあり得ないと思います。
そうしたことがわかっているから、お金持ちは不動産を大切にしますし、巷にあふれる本にも「対策の柱として不動産を活用」した内容が書かれています。
投資として購入した不動産も、相続税対策で購入した不動産も、実需(=自分が住む)で購入した不動産も、不動産であることには変わりはありません。
不動産は「一つしかない固有のもの」です。死んで、あの世に不動産を持っていくことはできませんから、生きている間に上手に活用して、有意義に扱うことが大事だと思います。