特にお金の使い道がないから・・・といって、お金を貯め続けているだけの人がいます。
それはそれで立派なことで、その継続力は素晴らしいことなのですが、「お金を貯めるだけ」だとあるリスクも生じます。
何か?
それは、その人が「お金に関して何も学ぼうとしなくなるリスク」です。
極端なことを言えば、「お金を貯めるだけ」であれば誰でもできます。そこにはお金の知識も教養も何も必要ないからです。
単純にテクニックとして、入ってくるお金から出ていくお金を差し引いた分を取り分けておけばいいだけ・・・です。
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現在のような超低金利の時代では、お金を貯め続けてもそのお金には利息がほとんどつきません。
それでもまだ「減らない分だけマシ」なのですが、もし、お金の市場価値が暴落して貯めたお金の価値が下がってしまったら、その人はお金も教養もない状態に陥ります。
お金の市場価値が暴落する・・・というのは世に言う「インフレ」の状態です。
インフレ時にはお金で持っているよりも、実物資産で持っているほうが有効です。
お金を貯めるだけでそれを決して使おうとしない・・・ようなら、言ってみればそのお金を持っていないのと同じです。
貯めに貯めたお金が仮に1億円あっても、一切使わずにただ貯めているだけだと、貯金額ゼロ円の人と何ら変わらない・・・ということです(←どうせ使わない/使おうとしないのですから)。
お金を貯めることは一種の美徳だとは思いますが、本来お金は使うためにあるもので使わなければ意味がないと思います。
「稼ぐ→貯める」で終わにするのではなくて、「稼ぐ→貯める→使う」ということが大事ですし、さらには「稼ぐ→貯める→増やす→使う」の流れを用いるほうがベターだと思います。