お金がたくさんあることで人生の選択肢は確実に増えます。
そういう意味では、たくさんお金を手にすることにはそれなりの価値があると思います。
でも、問題はそうなるタイミングがいつなのか?・・・ということです。
80代・90代になって現預金が数十億円あっても、とても使い切れるものではありませんし、選択肢が多いと言ってもあまり有効ではありません。
お金は墓場までは持っていけないシロモノです。
「お金」は自分が成し遂げたいことを早く助長してくれる一種の道具であり、使えるときに使わないと意味がないものです。
お金の使い方を間違えば人生も間違った方向に行くだろうし、お金の有無だけで人間の価値が測れるものでもありません。
保有資産等の「金額の多寡」を他人と競っても意味がありません。
ある水準以上になればもうそれ以上のお金はどうせ使わないまま死んでいくことになります。
大事なのは、「人生を幸せに暮らし、少しでも楽しく愉快に過ごすこと」だと思います。
そのための一つの道具となるのが「お金」ですから、自分にとってどんな生き方が幸せで、楽しく愉快なのかを明確にしておくことも事前要件として大切なことだと思います。
そうした原点に返ることは大事だと思います。
ともすると、人は他人との競争に対抗意識を燃やしたり、日々の慌ただしさにただ流されてしまいがちですが、たまには原点回帰をしてお金のあり方を考えてみるのも良いことだと思います。