「市場価格で1000万円の不動産を、今回特別に800万円でお譲りできます・・・」などと言って投資・投機話を持ち掛けてくる輩がいたなら、そこで「怪しい!」と疑ってかかるのが正解です。
1000万円で売りに出ている物件を、自分が交渉して値下げ要求をした結果800万円で折り合ったというのなら、合点がいきます。
でも、最初から「こんなにおトクですよ~」と言って近づいてくるのには、必ず何か裏があります。
最悪の場合は「詐欺」です。
他人の物件を勝手に売却しようとしていたり、自分の持ち分を偽って過大に見せて、持ち掛けてきているかもしれません。
・・・・・・・・・・・・
見知らぬ人からの高利回りや高配当を謳う金融商品の紹介は怪しい・・・と最初から疑ってかかるのが良いと思います。
世の中に、そんなウマい話はありません。
儲けるけるためには相応のリスクを背負うことが必要です。
損をするリスクがイヤなら、それに見合ったコストが必要になります。
そうすると、必然的に利回りや儲けは少なくなって「ローリターン」となります。
これは至極当たり前の話です。
ところが、この当たり前のことをつい忘れてしまって、自分にもいよいよ運がまわってきたか!とまるでモテ期が来たかのように錯覚してしまう人がいます。
リスクとリターンを比較する習慣がない人かもしれません。
リスクを見ずリターンのほうばかりを見て、すなわち「自分に都合の悪いことを見ようとせず、自分に都合の良いことばかりを意識的に見てしまうような人」です。
投資・投機に関しては、ハイリターンのものはハイリスクですし、ローリスクであればローリターンだと理解しておくことが大原則であり、重要なことです。
高利回りでリスクが少ないものはないか?・・・という欲を持ちすぎると、出会うのは詐欺師やそれに近い集団ばかりとなります。
リターンにはリスクがつきもの・・・虎穴に入らずんば虎子を得ず・・・です。
自分の力で勝ち得たハイリターンならまだしも、自分は何もしないで「棚からぼた餅」状態でハイリターンが訪れるわけがなく、もしそういった話が舞い込んだなら、そこには必ずハイリスクが隠れていることに気づくことが大事だと思います。