タラントの譬(たとえ)/マタイ伝

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遠い昔の西洋のある国でのお話です。

旅行に出かけようとした家の主が、3人の下僕にそれぞれの力量に合わせた財産を授け、その後旅立ちました。

3人のうち2人はその資本を元に運用を始め、2倍に増やしました。

残りの一人はただ預かっただけで放置していて、主人が旅行から帰ってきた時点では主人が授けたままの状態でした。

主人は怒り、3人目の下僕から財産を取り上げ、それを他の2人に授けました。

持てる者はさらに与えられて余りあるが、持たぬ者は持っているものまで取り上げられる・・・・・・という教えがこの話には込められているそうです。

手に入れたお金を使って何かをすれば良かったのですが、そこで何もしなかったために「持っていてもムダだ」とばかりに取り上げられてしまったわけです。

これは、新約聖書 福音書 マタイ伝「タラントの譬(たとえ)」に書かれている内容です。

現代社会でも、これと同じようなことをしている人はかなりたくさんいます。

会社からもらったお金(給料)を後生大事に貯め込んで銀行預金をしているだけ・・・、手にしたお金で何かをするわけでも何でもなく、とにかくそのまま現金の形で貯め込んでいき、ときたまそれを見て(通帳を見て)ほくそ笑んでいるだけ・・・の人です。

使わないのなら、持っていても持っていないのと同じです。

どこかで取り上げられても、取り上げられる前と後では何も変わりません(変わるのは通帳上の数字だけです)。

「持てる者はさらに与えられて余りあるが、持たぬ者は持っているものまで取り上げられる」・・・とは厳しい言葉ですが、でも、資本主義経済社会の中ではこうしたことは頻繁に起きていることかもしれません。

そういう意味では真実を射抜いている言葉だと言えそうです。

「取り上げられる人」にならないように、「持っている人」になろうと努力することが大事です。

言い換えれば「資本家になる」ということですが、これは結構大切なことだと思います。

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