
アメリカ・ニューヨークでは、盲腸になって病院に入院すると、2泊3日で約350万円もの費用がかかるそうです。
アメリカでは国が保証する医療制度がないため、治療費は全額自己負担しなければいけません。
個人的に医療保険に入っていれば、そこから保険金がおりますが、経済的な理由で保険に加入していない人も大勢いると聞きます。
つまりは、「お金がない人は病気になると不利/貧乏人は治療を安く買うことができない」ということです。
実際、アメリカでの個人破綻の原因の第一位は「医療費」だと言われているそうです。
日本の常識は外国の非常識・・・の一端を垣間見るような話ですが、日本だから大丈夫・・・と高をくくっていると、私たちもいつかその常識がひっくり返る日が来るかもしれません。
すでにメディアでも報道されてるように日本の財政状態で今の医療制度を支えるのは困難を極めている・・・と言われています。
今後、さらに追い討ちをかけるように高齢者がますます増えていくわけですから、医療にかかるお金の問題はより深刻化していくだけです。
論理的に考えれば、間違いなくいつの日か「医療制度の大幅な見直しがある」と考えるのが当然至極です。
アメリカの後追いが好きな日本ですから、いずれ日本にもアメリカと同様な医療制度の時代がやって来る可能性も十分にあります。
つまりは、「貧乏人は病気になっても苦しんでください、お金がないなら治療費が払えないなら病気は治せませんよ」・・・という時代が来ないとも限らないわけです。
怖い話ですが、そうした一つの未来を見通すことや、そのリスクを考慮することもお金の教養の一つだと思います。