リタイア後は「臆病な投資家」になるくらいで丁度良い

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リタイアした後に自分が持っている現金をすべて使い果たしたら、後は公的年金しか命をつなぐ糸はありません。

 

リタイアしていきなり現金をすべて使い果たすような人はいないと思いますが、それでも虎の子の退職金をすべて何かにつぎこんだり、長年貯め込んできた「預貯金」の大半を何かに使ってしまうリタイア組は多い・・・と聞きます。

 

慣れないことにその年齢で手を出すのはキケンですし、もはや「働いてお金を稼ぐ」ことができない(やりたくてもできない)ような年齢で一か八かの賭けに出ることは止めたほうが良いと思います。

 

・・・・・・・・・・・

金融市場の中で個人というのはもっともリスク耐性の低い投資家に該当します。

 

なぜなら、機関投資家とは違って「運用期限の概念がない」からです。

 

でも、リタイア組に関してはその辺の事情がちょっと異なり、明確な運用期限はないものの、自分が生きているうちにお金を使ってしまいたい・・・というちょっとした運用期限を密かに有しています。

 

だからこそ、リタイアしてからの資産運用は単なる「お金儲けの手段」としてではなく、「老後の経済的リスクを管理・補完する」ことを前提に行なうのが良いと思います。

 

言い換えれば、リタイアした人ほど資産運用に関しては「臆病者になる必要がある」ということです。

 

そうした臆病な個人投資家にとって大切になるのは、目先・短期の利益ではなく将来の予期せぬ経済的変動から自分と家族を守ることです。

 

臆病な投資家になって、自分と家族の生活基盤を守る・・・という発想は、リタイアする直前からしっかり意識しておくほうが良いと思います。

 

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